ほとんどの人は、子供の歯(乳歯)から大人の歯(永久歯)へと自然に生え変わります。

この生え変わりは6歳頃~12歳頃まで続き、この時期を交換期と呼びます。

個人差はありますが、下の前歯から抜け始めるのが一般的です。

 

しかし、ごくまれに交換期よりも早い段階で乳歯が自然に抜けてしまうことがあります

原因はいくつか考えられます。

 

1.外傷既往(ぶつけたことがある)

仕方のないことがほとんどです。

歯をぶつけたダメージによるものなので予防が困難です。

 

2.虫歯の既往(過去に虫歯治療をした)

治療が奏功しないことがあるので防ぐことが困難な場合があります。

まずは虫歯にならないような管理が重要です。

 

3.何らかの先天性疾患(生まれつきの体質)

乳歯が早期脱落する疾患が複数知られています。

目立った症状が歯にのみ現れる疾患もあります。

 

いずれの原因にしても、患者さんが鑑別することは困難です。

先天性疾患が原因の場合、治療を要する場合もあります。

まずはかかりつけの歯科医院で相談してみることをお勧めいたします。

文責:大嶋