皆さんは 普段口と鼻とどちらで呼吸をしていますか?

普通は鼻から息する(鼻呼吸)が正常です

口呼吸はよくありません。口呼吸は万病のもとです

本来、人間は鼻で呼吸をします。鼻からの空気では足りなくなった時に口からの空気を利用します。

母乳の時の赤ちゃんは全て鼻呼吸をしています。徐々に口呼吸を覚えていき、鼻炎や癖などで口から呼吸する割合が高まってくると、口呼吸の方が空気の量も多く取り込めるため、鼻呼吸より口呼吸が中心となってしまいます。

口呼吸をすると口腔内が乾燥し、唾液による消毒、殺菌の作用がなくなり免疫力が低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすい状態となってしまいます。

もちろん、乾燥した口腔内では、虫歯や歯周病の原因菌も繁殖して、リスクが高くなります。

空気中には無数のほこりや花粉などが浮遊しています。目に見えないウィルスや化学物質など、私たちにとって好ましくない物もたくさん含まれています。

しかし安心してください。鼻呼吸をしていれば、鼻で吸い込んだ空気は、粘膜の表面に生えている繊毛とそこを流れている粘液できれいにろ過され、空気中の異物を吸い込んでも、ほとんどが鼻水となって排出されます。もしこの関門をうまく通り抜けた病原体があったとしても、口腔内から咽頭にかけて発達している扁桃リンパ組織で捕まえる仕組みになっています。鼻の穴から咽頭までの気道は、わずか15センチ程度しかありませんが、この周りには多くの副鼻腔が開いています。

鼻から吸い込んだ空気は、副鼻腔を通ることにより、適度に温められながら十分に加湿され、温かく湿った空気が肺の中に送りこまれます。このため、鼻呼吸をすると、喉を痛める危険はぐっと少なくなるのです。鼻呼吸はいわば「加湿機能つきの空気清浄機」のような存在です。

ところが、口呼吸となると、口から入った空気は口腔内の水分を奪い取りながら、肺の中へ到達します。冷たく乾燥した空気をいきなり吸い込むことになるので、喉や気管を痛めることになってしまいます。

自分は鼻で呼吸している大丈夫と思っていても、いびきがうるさいと言われたことがある方は要注意です。

睡眠中に間違いなく口呼吸しています。

さらに中高年の突然死の原因と言われている、睡眠時無呼吸症候群の可能性もあります。

睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返される病気です。呼吸が10秒以上止まっている場合を無呼吸といいます。

1時間に5回以上あるとこの病気が疑われます

口呼吸と鼻呼吸は実は舌の位置で決まります。

鼻呼吸をできているひとの舌は上あごについています。

上あごとは前歯の根本よりはすこし後ろの位置です。そこに舌の先を置き へこんだところに舌の中央が当たるようにします。

ラッ ラッ と音をならすときの位置です。皆さんもできるか、ぜひやってみてください。

次に口呼吸をしているひとの舌の位置は口腔内で低下し前歯を裏側から押しています。舌が低い位置で歯を押していると、自然と口は少しあいてしまい、口での呼吸になってしまいます。

舌の力が弱いと 舌の位置は下がり 口の周りの筋力が弱いと口はぽかんと開けたままになりますこれが口呼吸となってしまう原因です。

ここで、舌の筋力と口の周りの筋力を効果的に簡単に鍛えるトレーニングがあります。 それはあいうべ体操と言います。

NHKのおはようニュースなど様々な番組で昨年から取り上げられています。

「あいうべ体操」を考案されたのは 内科医の今井一彰先生という方です。

「(口は)命の入り口であると同時に、病の入り口でもある。
私たち一人一人の心がけによって、どちらに変わるのか決まってくる。」
とおっしゃっています

舌と口の周りの筋力を鍛え、舌が正しい位置に収まり鼻呼吸をすることで免疫力が高まり、様々な病気にかかりにくくなります。あいうべ体操を指導することで薬を処方することなく治すことができる病気もあるとおっしゃっています

あいうべは あらゆる口の運動の基本となる日本語の母音 あ い う に

ベーという 舌の体操を組み合わせたもので 子供からお年寄りまで簡単にできるトレーニングです

1日に30セットを目安に続けるのが基本的なやりかたで、3~4分でできます。

声をだすとやりやすいですが、口が乾燥するので声は出さなくてもよいです。

次にあげる4つの動作を順番にくりかえしてください%e3%81%82%e3%81%84%e3%81%86%e3%81%b9

  • 最初にあー では 口が楕円形に開くようにイメージし、喉の奥が見えるように大きく開けましょう
  • 次にいーです 口を閉じ歯を見せていーの口をします。思い切り口を横に伸ばして、首に筋が出るようにします。
  • 次にうーです。うは口をしっかり閉じるための体操です。唇を尖らせて前方へ突き出しましょう
  • 最後のべーでは ベロを突き出して下に伸ばします。舌の付け根が歯に当たりやりすぎると舌が痛くなることもありますが、少し痛みを感じるくらいのところまでやったほうが効果的です。

あいうべは簡単な体操ですが、やった後、思った以上に口が疲れます。

1日に30セットを目安に毎日継続して、徐々に回数を増やします。はじめは疲れたり、筋肉痛が出たりしますが、慣れます。

口を開けるとあごが痛む場合は、「い〜」「う〜」のみを繰り返してもよいです。

いーうーだけでも、繰り返すと唾液がでてきて 口が潤います。また涙も出てきてドライアイにも効果的です。

また、あいうべをやるのにおすすめの時間帯は入浴時です。風呂場なら口を開けても、口の中が乾燥することなくできます。

さあ皆さんもこれからは、あいうべ体操で、口と舌の筋肉をトレーニングして、正しい舌の位置で口呼吸ではなく鼻呼吸をしましょう。