2023.07.12 KDRI 7月例会が開催されました。
今回は 群馬県歯科医師会館 を利用しての例会開催となりました。
今回は 2名の歯科医師が 日々の臨床について報告いたしました。
今月は 万代総合歯科診療所 笛木 と 日本歯周病学会 専門医 森デンタルクリニック 森 公祐 先生が担当致しました。
まずは 笛木が『 ブリッジ ポンティック下 歯槽骨が過形成した 一症例 』という演題で 症例発表を行いました。
ブリッジ修復において 欠損部を補う部分をポンティックと言います。
ポンティックは 欠損部の歯肉に若干の圧迫をもって接しています。
咬む力の強い患者さんの臼歯部にブリッジを装着すると歯肉の下にある歯槽骨が過形成してしまうことがあります。
今回はブリッジポンティック下 歯槽骨が過形成したときの対応と その経過について報告しました。
2番目は 森 先生 が『ステージⅣ グレードC の患者に対するアプローチと予後』という演題で 症例発表を行いました。
歯周炎の重症度・複雑度が4つのステージ(ステージⅠが最も軽症、ステージⅣが最も重症)に、歯周炎の進行リスクが3つのグレード(グレードAが最も低いリスク、グレードCが最も高いリスク)に分けられ、グレードの決定に関しては喫煙や糖尿病といったリスクファクターが勘案されます。(日本歯周病学会 『 歯周病の新分類への対応 』より引用)
『 ステージⅣ グレードC 』とは 上記 歯周病の進行度のうち、最も重症と診断される状態を指します。
『 歯周病専門医 』は、歯周組織(歯槽骨・歯根膜・セメント質)の炎症・破壊を治癒・改善に向かわせるための分野において 卓越した知識と技術を有する歯科医師です。
しかしながら ステージⅣ グレードC くらいの重症度になってくると、専門外となる歯牙欠損の回復 や 咬合(咬み合わせ)の破壊等にも対応する『 総合臨床力 』が要求されるようになってきます。
このくらいの重症になってくると、歯周病専門医であっても対応不可能になってしまうこともあります。
森 先生の今回の症例発表では、その的確な診断力と技術力によって 見事な回復を達成した症例を勉強させていただきました。
勉強後の懇親会 復活!
毎月第2水曜日 19:30~ 例会を行っています。
私たちは志を共にできる仲間を募集しています。
また、準会員として例会参加(症例発表は任意)することも可能です。
当会の臨床への取り組みや、雰囲気を感じ取るには良いかと思います。
※入会希望の方は
森 デンタルクリニック 027-289-5656 まで ご連絡ください。
文責:万代総合歯科診療所 笛木 貴