2022年8月10日、群馬県歯科医師会館において、KDRIの例会が開催されました。

今回は、前座発表を笛木先生、メイン発表を塩澤先生が担当されました。

 

笛木先生からは、「ovate pontic における 予期しえなかった経過について」を発表していただきました。

 

欠損補綴の治療(失った歯を人工的に回復する治療)で一般的に用いられるブリッジの治療ですが、ポンティック(ダミーの歯)の形態により清掃性や審美性が大きく異なります。

もともとは1本の歯の欠損に対し、骨吸収を抑制するために骨補填材を用いて顎骨の形態を整え、オベイトポンティック形態での補綴をしていた症例でした。

しかし、治療から数年後にポンティック部分の顎骨が異常に増殖し、疼痛を来す状況になったということです。

経験することが少ない症例だと思いますが、初診の段階から規格性のある口腔内写真やレントゲン写真を撮影している笛木先生だからこそ、今回の経過を年単位で詳細に追うことができた症例だと感じました。

 

塩澤先生からは、「インプラントオーバーデンチャー」についてを発表していただきました。

 

総義歯の患者さんに対し2本のインプラントを埋入し、その上に義歯を安定させる治療についての発表でした。

顎堤(顎の骨)の吸収が激しく、難しい症例の患者さんでしたが、術前に綿密なシミュレーションを行うことで的確にインプラントを埋入し、治療を行っていました。

日頃からシミュレーションを駆使している塩澤先生ならではの見ごたえのある症例でした。

 

 

毎月第2水曜日 19:30~ 例会を行っています。
私たちは志を共にできる仲間を募集しています。
また、準会員として例会参加(症例発表は任意)することも可能です。
当会の臨床への取り組みや、雰囲気を感じ取るには良いかと思います。

※入会希望の方は
森 デンタルクリニック 027-289-5656 まで ご連絡ください。

文責:大嶋