みなさんのお子さんは歯科医院でレントゲン撮影をしたことがありますか?
1歳半健診や3歳児健診、就学時健診、何の治療も異常もない場合は、なおさらレントゲン撮影を行うことから遠ざかってしまうかもしれません。
実は子供たちの歯には、外から見ただけでは絶対にわからない問題が潜んでいる場合があります。
そして、その問題の多くは1枚のレントゲン写真によって見つかることが多いのです。
レントゲン撮影で把握しておきたい最大の問題は、子どもの歯の下にいるはずの大人の歯が生まれつき足りない状態の場合があるということです。
この状態は先天性欠如といい、1本以上の先天性欠如歯を持っている子供は、学校の1クラスに数人はいるようなほどで、極めて珍しいとは言えないものです。
これは絶対に把握しておいた方がいいと思います。
なぜなら、自分の真下に大人の歯がないその子どもの歯は、何十年も使い続けないといけないから、他のあと数年で生え替わる乳歯と比較してとても大切なのです。
2つ目の問題は、余分な埋まっている歯があるか?
今度は本数が足りないのではなく、多いという問題です。
余分な歯が悪さをせずずっと埋まっててくれることもあれば、歯並びにとって決定的な問題を引き起こすこともあります。これも把握して適切な時期に治療を検討しないといけません。
3. 奥歯が手前の子供の歯の下に潜り込んで出てこられない状態
なかなか奥歯が生えてこないなぁと思っていたら、一つ手前の子どもの歯の下に潜ってしまって生えてこられない状態になることがあります。これも適切な治療をして、虫歯的にも歯並び的にも問題がない状態に治療しないといけません。
4.大人の歯が生えてくる途中で子供の歯の根が間違って溶かされている状態
歯並びのでこぼこが強い子によく見られる問題で、その兆候はレントゲンに見られます。早期に矯正治療を検討すべき状態と言えるでしょう。
他にも隠れている虫歯を見つけることも、特別な歯周病を見つけることもできるでしょう。
心配事があればかかりつけの歯医者さんで調べてもらうといいと思います。
文責:リップル歯科クリニック 塩澤