2020年10月14日(水)、群馬県歯科医師会館において KDRI10月例会が開催されました。今回は、塚本公教 氏、笛木貴 先生からの発表でした。

歯科技工士である塚本公教氏(前橋市 Labomine)からは、「臨床において様々な咬合採得」という演題での発表でした。

咬合採得は日常の治療の中で頻繁に行う処置ですが、どんなに丁寧な形成(歯を削って形を作る)や印象採得(型取り)を行っても、咬合採得がずれてしまうと適切な補綴物(被せ物)を作ることができません。

多くの動画や写真を交えながら、咬合採得に適した姿勢、顎位のとりかた、フェイスボウのメーカーによる違いや使い方について発表していただきました。

歯科技工士の視点からの発表は、日常的に行っていても深く知らない内容も多々あり、大変勉強になりました。

 

笛木貴先生(前橋市 医療法人優貴会 万代歯科診療所)からは、「咬合高径低下の症例に対する咬合機能回復について」という演題での発表でした。

患者の口腔内を診察するとどうしても治療内容に考えが傾きがちです。

豊富な基礎資料や長期の経過から、そのような状態になった根本的な要因を究明し、診断を行い、アプローチをしていくことの重要性を改めて考えることができる内容でした。